雨量の多い屋久島の森を切り開くところから始まり、敷地に佇むガジュマルのマザーツリーを中心に、人と自然がともに過ごせるカフェをつくった。
石場建ての基礎と深い軒をもつ建物とし、雨樋を設けず、屋根から落ちた雨水をそのまま地面に浸透させ、石や植物による水の道で敷地内に循環させた。
断熱材にはセルロースファイバーを採用し、屋久島の気候やシロアリ環境にも配慮した施工を行った。
観測史上初となる時間雨量118mmの豪雨直後に敷地を訪れた際も、水たまりや滞りはなく、湧水が澄んで流れ、場全体が静かに呼吸していることを体感した。
環境再生による敷地整備と、そこに調和しながら守り・開く建物づくりの意義を、確かな実感としてかたちにした。
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