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府中本町の家

府中本町の家

 東京の多摩エリア〜閑静な住宅街に建つ、築40年の木造2世帯住宅の庭と建築の改修。庭と建築における湿気の停滞状況を踏まえて、最初に敷地を囲うコンクリート塀を撤去、既存の常緑植栽を掘取り移植〜新規の植栽を組み込みながら、敷地内外の風通し〜土中の空気と水の循環〜水脈機能を整えた。


 冬は寒く夏は暑い、結露している状況、室内外の風通しと光通しを改善するために、調湿剤による温熱改修はもちろん、住まい手が建築の四方ぐるり周辺環境とのつながりを実感し、住まいて自身で調整できるように間取りと開口部を再構築した。外装全体も無垢の杉板で包むことにより、遮熱はもちろん庭への反射熱も和らぐことで、人の生き物も植物も住みやすい環境を目指している。


 「庭に小さな鳥が集まるようになったのよ、毎朝小学生が挨拶をしてくれてね、ご近所さんともいろいろお話しするようになったわ…」
改修を終えた後、住まい手から嬉しい感想をいただいた。ご家族で風通しの草刈りをして売れている様子。キラキラと新緑の枝葉越しに、爽やかな風が室内を行き来している。雨水も庭の植物たちを通じてゆっくりと大地に浸透している。

 街場の普通の庭と建築を、地上と地下、室内と室外、敷地の内と外、一体で整える。
住まい手がその土地に息づく生き物やご近所さんと一緒に、自然の営みを実感しながら暮らす。
小さな庭と建築の一つ一つが豊かな生態系として、日本の風土〜文化の一部として育ってゆく。
街の美しい日常風景を担うことができる。

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